Giải đề thi jlpt N2 tháng 7 năm 2015 - moji goi dokkai
Các yêu cầu hoàn thành
Giải đề thi jlpt N2 chính thức tháng 7 năm 2015 phần
moji goi dokkai
問題 1
____の 言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
問01:
ここは省略してもかまわない。
しょうかく |
しょうらく |
しょうじゃく |
しょうりゃく |
問02:
研修内容は、日程も含めて、今日中にお知らせします。
ふくめて |
さだめて |
かためて |
まとめて |
問03:
慣れるとつい油断して失敗してしまう。
よたん | ゆたん | よだん | ゆだん |
問04:
明日は学校の行事に参加します。
ぎょうごと |
こうごと |
ぎょうじ |
こうじ |
問05:
この世代の人たちはコンピューターの知識が乏しいように思います。
くわしい |
とぼしい |
まずしい |
あやしい |
問題 2
____の 言葉を漢字で書くとき、最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
問06:
A地点からB地点までのきょりを測った。
距離 | 距理 | 拒離 | 拒理 |
問07:
おどろかせてしまって、すみません。
怖かせて |
焦かせて |
驚かせて |
騒かせて |
問08:
森さんは塾のこうしをしています。
構師 | 構士 | 講師 | 講士 |
問09:
今日はまだうでに痛みがあります。
腹 | 胸 | 腰 | 腕 |
問10:
姉はたくさんの友達にめぐまれている。
恵まれて |
善まれて |
幸まれて |
喜まれて |
問題 3
( )に 入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
問11:
社長の代わりに( )社長が会見を行った。
従 | 準 | 複 | 福 |
問12:
彼の発言は( )責任だと批判された。
不 | 無 | 放 | 否 |
問13:
週末の遊園地は、子供( )の客でいっぱいだった。
連れ | 込み | 付き | 加え |
問14:
友達にパーティーの招待( )を送った。
書 | 便 | 状 | 紙 |
問15:
弟は、買ったばかりの( )新しい靴をはいて出かけていった。
実 | 真 | 素 | 本 |
問題 4
( )に 入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
問16:
この学校の( )は、国際交流が盛んなことだ。
得点 |
性能 |
効用 |
特色 |
問17:
だんだん雨が激しくなって、傘を差していたのに服が( )ぬれてしまった。
すっきり |
ぎっきり |
びっしょり |
ぴったり |
問18:
このチームは何度も優勝し、( )成績を残している。
力強い |
輝かしい |
分厚い |
限りない |
問19:
Aホテルは大通りに( )いて、分かりやすい場所にある。
当たって |
触れて |
面して |
合わせて |
問20:
それは、問題点を的確にとらえた( )質問だった。
するどい |
にぶい |
けわしい |
ゆるい |
問21:
このいすは、大きさがちょうどいいし、色や( )も気に入っている。
インテリア |
スペース |
リビング |
デザイン |
問22:
一つの考え方に縛られず、( )思考を持つことで、新しい発想が生まれるだろう。
快適な |
柔軟な |
円満な |
順調な |
問題 5
____に意味が最も近いものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
問23:
森さんはこの辺りに店を所有しているらしい。
探して |
借りて |
持って |
建てて |
問24:
佐藤さんはおそらく来ないと思う。
たぶん |
当然 |
やはり |
絶対 |
問25:
まだ収納していない物がたくさんある。
集めて |
預けて |
返して |
しまって |
問26:
妹は母に似て小柄だ。
声が小さい |
力が弱い |
体が小さい |
心が弱い |
問27:
鈴木さんは無口だ。
あまり笑わない |
あまり話さない |
あまり怒らない |
あまり食べない |
問題 6
次の言葉の使い方として最もよいものを。1・2・3・4から一つ選びなさい。
問28:
温暖
佐藤さんはいつも厳しいが、本当はとても温暖な性格の人だ。 |
冷めるとおいしくないので、なるべく温暖なうちに召し上がってください。 |
この地方は温暖で暮らしやすく、野菜や果物などの農産物も豊富だ。 |
エアコンをつけたら、部屋の中が温暖になって眠くなってきた。 |
問29:
振り向く
だれかに後ろから呼ばれたので振り向いたら、課長だった。 |
道を渡るときは、左右を振り向いて車が来ないことを確認しよう。 |
だれかが空を指したので、近くにいた人たちが一斉に上を振り向いた。 |
森さんは私を見ると、恥ずかしそうに下を振り向いたまま顔を上げなかった。 |
問30:
用途
新しい趣味を始めるため、時間の用途を工夫することにした。 |
会社での私の用途は、新入社員の指導をすることだ。 |
鈴木さんの才能は、多くの用途に生かされるだろう。 |
本来の用途ではないが、この容器は花瓶にしてもいいと思う。 |
問31:
甘やかす
今年のA社の就職試験は、昨年より内容が甘やかされている。 |
林さんは、ずっと親に甘やかされて育ったせいか、わがままで困る。 |
ひどくなったら大変だから、風邪を甘やかさないほうがいいですよ。 |
今日は、いつもより多めに砂糖を入れて、コーヒーを甘やかした。 |
問32:
行方
この写真の二人は事件に関係があるらしいが、まだ行方が分からない。 |
慌てていたので、行方を確かめずにバスに乗ってしまった。 |
交差点を右に曲がると、行方に黒い高層ビルが見えた。 |
日曜日の私の行方はいつも決まっていて、近くの喫茶店か図書館だ。 |
問題 7
次の文の( )に入れるのに最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
問33:
南極の水を調べること( )数十万年前の地球の気候を知ることができるそうだ。
によって
|
にとって
|
に関して
|
に対して
|
問34:
この曲は、私には難しすぎて( )弾けそうにない。
だんだん
|
今にも
|
必ず
|
とても
|
問35:
入社試験の面接で、緊張の( )、声が震えてしまった。
わけで
|
あまり
|
ことに
|
中を
|
問36:
森川動物園は、森川駅からバスで30分( )行ったところにある。
など
|
などに
|
ほど
|
ほどに
|
問37:
(メールで) 4月20日に新入生歓迎会を開きますので、ぜひご参加ください。なお、場所は( )、お知らせします。
決まったおかげで
|
決まり次第
|
決まって以来
|
決まる一方で
|
問38:
この地域のみかんの生産量は、2000年から2003年にかけて一時減少した( )、再び増加し、2010年には過去最高となった。
として
|
のかどうか
|
からには
|
ものの
|
問39:
(育児書で) 赤ちゃんの熱が少しあると心配になるかもしれませんが、熱が多少あっても、元気に遊んでいるなら、( )。
慌てることはありません
|
慌てざるを得ません
|
慌てずにはいられません
|
慌てるに違いありません
|
問40:
(就職面接会で) 「就職活動とは、企業に応募することです。この企業で働きたいと思っていても、応募( )、何も進みません。まずは応募しましょう。」
してみるより
|
できるといいし
|
しないことには
|
するのではなく
|
問41:
先月、エアコンを( )使っていたら、電気代が2万円を超えてしまった。
使いすぎて
|
使ったまま
|
使いたいだけ
|
使いつづけたり
|
問42:
山川「ごめんね。田村さんに借りたCD、今日返そうと思っていたのに、持ってくるの忘れちゃった。」 田村「ああ、別に急がないから、次に会うときに( )よ。」
持ってきてくれるはずだ
|
持ってきてあげるつもりだ
|
持ってきてくれればいい
|
持ってきてあげたほうがいい
|
問43:
まだ読んでいない本は10冊もあるから、しばらく本は( )と決めていたのに、面白そうな本を見つけて、つい買ってしまった。
買うべきじゃなかった
|
買わないでいたんだ
|
買っていないだろう
|
買わずにおこう
|
問44:
昨日、天気がよかったので公園に出かけた。春の日ざしが暖かく、風が気持ちよくて、ベンチに座っていると、つい( )。
眠そうだった
|
眠ってしまいそうになった
|
眠そうにしていた
|
眠っていそうだった
|
問題 8
次の文の ★ に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つえらびなさい。
問45:
優しい子になってほしい。娘の___
___ ★
___込めたからだ。
「優子」に
|
そういったお願いを
|
名前を
|
したのは
|
問46:
日本で携帯電話が発売されて約20年。いまや携帯電話は___
___ ★
___定着したといえるのではないか。
に欠かせない
|
道具
|
として
|
生活
|
問47:
私は、スケジュール___
___ ★
___常に考えながら作業をしている。
どうすればいいか
|
どおりに
|
には
|
仕事を進める
|
問48:
筋肉トレーニングを___
___ ★
___効果は全く違います。
今自分がどこを鍛えているのか
|
しているとき
|
しないのでは
|
意識するのと
|
問49:
「みるく屋」は、A市に___
___ ★ ___です。
有名な
|
住んでいる人なら
|
知らない人はいないくらい
|
お菓子屋さん
|
問題 9
次の文章を読んで、文全体の内容を考えて、[50]から[54]の中に入る最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
以下は、留学生が書いた文章である。
「のぼり」
シルバ ジョゼ
それを見たのは、日本に着いた日、空港からホテルへバスで向かっているときだった。高さは[50]。青い布に白い字で「夏祭り」と書かれた大きな長方形の旗が道路沿いに一定間隔で何本も立っていたのだ。初めて見る、面白い光景だった。
このとき、「この旗は何だ?」と思った。しかし、街を歩くと、あちこちに似たような旗があり、それらを見ているうちに、「これは広告だ。」と気づいた。旗にはそれぞれ、「お弁当」、「食べ放題」、「本日特売日」といった短い言葉が書かれている。
[51] 旗も色が派手で高さがあり、1本でもよく目立つ。そのため自然と目が行く。また、何本が同じ旗が並んで立っていると、まるで一つの大きな看板のように見える。さらに、旗はどこにでも簡単に立てられるから、街のあちこちで[52]。私はこの旗に強い関心を持った。
[53]、この旗は「のぼり」というそうだ。サイズは縦180センチ、横60センチのものが多い。布の上部と片方の端に棒が通してあり、風が欠かなくても見えるようになっている。今の形ののぼりは、600年ぐらい前にはすでにあり、当時は戦いで自分の軍と敵の軍とは見分けるために使われいたらしい。時代は変わり、今はそうような目的で使われることはない。ただ、今も、情報を一瞬ではっきりと伝えたいときにのぼりを使うのは[54]。のぼりの特徴をとらえ、広告に応用した発想に感心した。
「のぼり」
シルバ ジョゼ
それを見たのは、日本に着いた日、空港からホテルへバスで向かっているときだった。高さは[50]。青い布に白い字で「夏祭り」と書かれた大きな長方形の旗が道路沿いに一定間隔で何本も立っていたのだ。初めて見る、面白い光景だった。
このとき、「この旗は何だ?」と思った。しかし、街を歩くと、あちこちに似たような旗があり、それらを見ているうちに、「これは広告だ。」と気づいた。旗にはそれぞれ、「お弁当」、「食べ放題」、「本日特売日」といった短い言葉が書かれている。
[51] 旗も色が派手で高さがあり、1本でもよく目立つ。そのため自然と目が行く。また、何本が同じ旗が並んで立っていると、まるで一つの大きな看板のように見える。さらに、旗はどこにでも簡単に立てられるから、街のあちこちで[52]。私はこの旗に強い関心を持った。
[53]、この旗は「のぼり」というそうだ。サイズは縦180センチ、横60センチのものが多い。布の上部と片方の端に棒が通してあり、風が欠かなくても見えるようになっている。今の形ののぼりは、600年ぐらい前にはすでにあり、当時は戦いで自分の軍と敵の軍とは見分けるために使われいたらしい。時代は変わり、今はそうような目的で使われることはない。ただ、今も、情報を一瞬ではっきりと伝えたいときにのぼりを使うのは[54]。のぼりの特徴をとらえ、広告に応用した発想に感心した。
問50:
[50]
2メートルくらいだっただろうか
|
2メートルくらいだったものなのか
|
2メートルくらいだと言われたそうだ
|
2メートルくらいだと思われていたそうだ。
|
問51:
[51]
このように
|
あのように
|
どの
|
そちらの
|
問52:
[52]
使われている
|
使っていく
|
使おう
|
使わせる
|
問53:
[53]
以上から
|
旗といえば
|
しかしながら
|
調べてみたところ
|
問54:
[54]
変わらないこともない
|
変わらないようだ
|
変えないでおきたい
|
変えなければならない
|
問題 10
次の(1)から(5)の文章を 読んで、後の問いに対する答えとして 最もよいものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)
(1) 学習者は真剣に外国語を取り組んでいるのに、どうしても間違ってしまう。間違えるのは仕方のないことだけれど、せっかく規則を覚えてそれを応用したつもりなのに、「それは例外」とかいわれると、何だかやる気がなくなってしまう。
このような誤用(注1)をきちんと分析すれば、その結果としてすばらしい教科書ができるはずだ。本来教科書とはその対象である学習者のことをよく考えて、難しそうなところ、間違えそうなところをきちんと分かりやすく説明する必要があるのだ。
(黒田龍之助 『外国語の水曜日ー学習法としての言語学入門』による)
このような誤用(注1)をきちんと分析すれば、その結果としてすばらしい教科書ができるはずだ。本来教科書とはその対象である学習者のことをよく考えて、難しそうなところ、間違えそうなところをきちんと分かりやすく説明する必要があるのだ。
(黒田龍之助 『外国語の水曜日ー学習法としての言語学入門』による)
(注意) 誤用: 間違った使い方
問55:
外国語の教科書について、筆者はどのように述べているか。
学習者が成果を実感できものを作成するべきだ。
|
学習者が真剣に取り組めるように工夫をするべきだ。
|
学習者が間違えるやすいところを丁寧に説明するべきだ。
|
学習者のやる気が出るようにすべての規則を説明するべきだ。
|
(2)
以下は、あるイベント会場で来場者に配られたものである。
プレゼントをもらおう!
本日は「第7回河上町・花と木の祭り」にご来場くださり、ありがとうございます。
会場内の8か所のスタンプ台に種類の異なるスタンプが置かれていますので、スタンプカードに押してください。スタンプカードは各スタンプ台のところに置いてあります。5種類以上のスタンプを押したら、会場入口の総合受付にお持ちください。花の種と交換いたします。また、全種類のスタンプを押してから総合受付でアンケートにご協力いただいた方には、鉢植えの花もご用意しております。
何かご不明な点がございましたら、お気軽に会場スタッフにお声をおかけください。
プレゼントをもらおう!
本日は「第7回河上町・花と木の祭り」にご来場くださり、ありがとうございます。
会場内の8か所のスタンプ台に種類の異なるスタンプが置かれていますので、スタンプカードに押してください。スタンプカードは各スタンプ台のところに置いてあります。5種類以上のスタンプを押したら、会場入口の総合受付にお持ちください。花の種と交換いたします。また、全種類のスタンプを押してから総合受付でアンケートにご協力いただいた方には、鉢植えの花もご用意しております。
何かご不明な点がございましたら、お気軽に会場スタッフにお声をおかけください。
問56:
鉢植えの花をもらいたい場合は、どうすればいいか。
総合受付でアンケートに協力し、8種類の異なるスタンプを押してから再び総合受付へ行く。
|
最初のスタンプ台のところでアンケートに協力し、5種類の異なるスタンプを押してから総合受付へ行く。
|
5種類の異なるスタンプを押してから、最後のスタンプ台のところでアンケートに協力する。
|
8種類の異なるスタンプを押してから、総合受付へ行ってアンケートに協力しする。
|
(3)
ある楽器メーカーによって、新しい木材を古い木材のように変化させる技術が開発された。長い年月をかけて木材に起こる変化を、短期間に人工的に起こさせるのだそうだ。バイオリンなどの木製楽器では製造後数百年たったものが素晴らしい音を出すとされている。名器といわれるようなものは数も少なく非常に高価で、手に入れることが難しい。この技術を利用することで、名器並み(注)の優れた楽器が入手しやすくなるだろう。そんな楽器がそろったオーケストラの演奏が聴ける日もそう遠くはないかもしれない。
(注) ~並みの: ~と同じような
問57:
そんな楽器とは、どのようなものか。
新しい技術で作られていて、名器よりも素晴らしい音が出せるもの
|
古い木材で作られていて、名器よりも素晴らしい音が出せるもの
|
長い年月をかけて作られていて、名器のような音が出せるもの
|
新しい木材で作られていて、名器のような音が出せるもの
|
(4)
子育てでは「褒める」ことが大事とよくいわれますが、私はそれは少し違うと考えています。褒めるということは一つの価値判断であり、親が褒めるのは、より強化したい子供の好意であり、子供は親のその価値観を刷り込まれ(注)ながら育っていきます。つまり、「褒める」ということは、親から子供への「命令」を含んでいるのです。その意味においては、その行為をするなという「叱る」行為と同じと捉えることができます。
(小池龍之介 『平常心のレッスン』による)
(小池龍之介 『平常心のレッスン』による)
(注) 刷り込まれる: ここでは、身につけさせられる
問58:
筆者によると、「褒める」とは親が何をすることなのか。
子供に親自身の価値観を押しつけること
|
子供にさまざまな価値観を示すこと
|
子供を常識的な価値観に従わせること
|
子供も自身が持つ価値観を認めること
|
(5)
市場競争は、誰にとっても厳しいものである。市場で生き残るためには、市場競争という規律付けに従っていく必要がある。競争が大好きという人もいるかもしれないが、競争させるのは嫌だ、という人も多いだろう。競争から逃れて、安心できる生活をしたいという人も多はずだ。それでも市場競争という仕組みを私たちが使っていくのは、市場競争のメリットがデメリットよりも大きいからである。より豊かになれること、誰にでも豊かになるチャンスがあることが大きなメリットである。
(大竹文雄 『競争と公平感』による)
(大竹文雄 『競争と公平感』による)
問59:
筆者の考えに合うのはどれか。
市場競争によって安心できる生活が保証される。
|
市場競争によって豊かになる機会が与えられる。
|
市場競争がなければ豊かな生活は送れない。
|
市場競争に参加しないで生きることはできない。
|
問題 11
つぎの(1)から(3)の文章を 読んで、後の問いに対する答えとして 最もよいものを1・2・3・4から一つ えらびください。
(1)
話す場合には、たいがい(注1)、聞き手がすぐ近くにいて、そのとき、その場で自分の考えに表現を与えながら、さらなる考えを進めていく。(中略)
それに対して、①書くという表現の場合には、たいていはひとりで、じっくり時間をかけて、ノートやパソコンなどを使って、考えたことを文字にしていったり、あるいは考えながら文字にしていくことが多いはずです。考えたことが消えずに文字として残ることも、話す場合とは大きく違う点です。ちょうど本という活字メディア(注2)が、読者にとって自分のペースで考えながら読んでいくことができるのと同じように、書くという行為は、話すのと違って自分のペースで、行きつもどりつ(注3)しながら、考えを進めていくことができる表現方法なのです。
しかも、考えたことを文字にしていく場合、いい加減であいまいなままの考えでは、なかなか文章になりません。何となく分かっていることでも、話し言葉でなら、「何となく」のニュアンス(注4)を残したまま相手に伝えることも不可能ではありません。それに対して、書き言葉の場合には、その②「何となく」はまったく伝わらない場合が多いです。身振りも手振りも使えません。顔の表情だって、読み手には伝わりません。それだけ、あいまいではなく、はっきりと考えを定着させることが求められるのです。そのような意味で、書くという行為は、もやもやした(注5)アイデアに明確なことばを与えていくことであり、だからこそ、書くことで考える力もついていくのです。
(刈谷剛彦 『知的複眼思考法ー誰でも持っている創造力のスイッチ』による)
それに対して、①書くという表現の場合には、たいていはひとりで、じっくり時間をかけて、ノートやパソコンなどを使って、考えたことを文字にしていったり、あるいは考えながら文字にしていくことが多いはずです。考えたことが消えずに文字として残ることも、話す場合とは大きく違う点です。ちょうど本という活字メディア(注2)が、読者にとって自分のペースで考えながら読んでいくことができるのと同じように、書くという行為は、話すのと違って自分のペースで、行きつもどりつ(注3)しながら、考えを進めていくことができる表現方法なのです。
しかも、考えたことを文字にしていく場合、いい加減であいまいなままの考えでは、なかなか文章になりません。何となく分かっていることでも、話し言葉でなら、「何となく」のニュアンス(注4)を残したまま相手に伝えることも不可能ではありません。それに対して、書き言葉の場合には、その②「何となく」はまったく伝わらない場合が多いです。身振りも手振りも使えません。顔の表情だって、読み手には伝わりません。それだけ、あいまいではなく、はっきりと考えを定着させることが求められるのです。そのような意味で、書くという行為は、もやもやした(注5)アイデアに明確なことばを与えていくことであり、だからこそ、書くことで考える力もついていくのです。
(刈谷剛彦 『知的複眼思考法ー誰でも持っている創造力のスイッチ』による)
(注1) たいがい: たいてい
(注2) 活字メディア: ここでは、活字で書かれたもの
(注3) 行きつもどりつ: 行ったり来たり
(注4) ニュアンス: ここでは、微妙な感じ
(注5) もやもやした: ぼんやりした
問60:
①書くという表現をする場合の特徴として、筆者が述べているのはどれか。
時間をかけるほどうまく書くことができる。
|
読み手の反応を想像しながら書くことができる。
|
道具を利用するので考えを早くまとめることができる。
|
何度もやり直しをしながら考えを進めることができる。
|
問61:
②「何となく」はまったく伝わらない場合が多いとあるが、なぜか。
読み手とのやり取りがないから
|
読み手によって受け取り方が変わるから
|
微妙な感覚を表現する言葉が少ないから
|
文字以外に表現手段がないから
|
問62:
この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
話すより書くほうが、自分の考えを人に伝えられる。
|
自分の考えを書いて表現することで、思考力が向上する
|
時間をかけて何度も書き直せば、わかりやすい文章が書ける。
|
思考力をつけるためには、あいまいな考えは書かないほうがいい。
|
(2)
飲み物を買いに飲料売り場に行くと、商品が多様になっていることに気づく。これらの中から消費者に自社の製品を選択してもらうため、メーカーは味はもちろん、ボトルにもこだわっていた。
あるメーカが、仕事中に飲んでもらうことをねらって、緑茶の新商品を開発した。仕事中によく飲まれているコーヒーの代わりになるように、味は通常より濃くした。また、ボトルはペットボトルでなく、コーヒーに多く使われる金属製のものとし、香りが楽しめるように飲み口を広くした。ボトルの色使いは濃い緑や黒や金などにして、味の濃さや高級感を表現した。これらの努力が実り、①ねらいどおりに好調な売れ行きを見せているという。
この例のようにマーカーがボトルにもこだわるのは、消費者にボトルの材質や形が好き嫌いがあるという事実があるからだ。緑茶のボトルに関する②ある消費者調査の結果を見ると、金属製ボトルに対して、60歳未満の人は高級感を感じ好印象を持っているが、60歳以上の人は抵抗を感じ、ペットボトルのほうを好むことがわかった。しかし、ペットボトルを好むといっても、その形や色については意見が分かれた。60歳以上の男性は見慣れた形や色のペットボトルの評価が高いが、同年代の女性は目新しい形や色のペットボトルに好感を持っていた。
年代や性別によってこのように好みが分かれる以上、店に多様な商品が並ぶことになるのはもっともなことだろう。
あるメーカが、仕事中に飲んでもらうことをねらって、緑茶の新商品を開発した。仕事中によく飲まれているコーヒーの代わりになるように、味は通常より濃くした。また、ボトルはペットボトルでなく、コーヒーに多く使われる金属製のものとし、香りが楽しめるように飲み口を広くした。ボトルの色使いは濃い緑や黒や金などにして、味の濃さや高級感を表現した。これらの努力が実り、①ねらいどおりに好調な売れ行きを見せているという。
この例のようにマーカーがボトルにもこだわるのは、消費者にボトルの材質や形が好き嫌いがあるという事実があるからだ。緑茶のボトルに関する②ある消費者調査の結果を見ると、金属製ボトルに対して、60歳未満の人は高級感を感じ好印象を持っているが、60歳以上の人は抵抗を感じ、ペットボトルのほうを好むことがわかった。しかし、ペットボトルを好むといっても、その形や色については意見が分かれた。60歳以上の男性は見慣れた形や色のペットボトルの評価が高いが、同年代の女性は目新しい形や色のペットボトルに好感を持っていた。
年代や性別によってこのように好みが分かれる以上、店に多様な商品が並ぶことになるのはもっともなことだろう。
問63:
①ねらいどおりに好調な売れ行きを見せているとあるが、どのような人たちによく売れているのか。
仕事中にコーヒーを飲んでいた人たち
|
高級なコーヒーをよく飲んでいた人たち
|
他とは違う緑茶製品を求めていた人たち
|
緑茶の香を楽しみたいと思っていた人たち
|
問64:
②ある消費者調査の結果について、この文章で述べられているのはどれか。
金属製ボトルに対する抵抗感には男女差がある。
|
金属製ボトルに対しては、60歳を境に好みが分かれる。
|
目新しい形や色のペットボトルは、性別を問わず好まれる。
|
60歳以上の人は、男女ともに見慣れた形や色のペットボトルを好む。
|
問65:
メーカーの取り組みについて、この文章からわかることは何か。
味だけではなく容器にも消費者の好みを反映させている。
|
味より見た目を重視するようになってきている。
|
メーカーに対する消費者の印象を良くしようとしている。
|
年代や性別の違いを超えて売れる商品を開発している。
|
(3)
大人になってからの勉強で、なかなか理解が進まないことの大きな原因の一つが、実は、復習をちゃんとしないことにある。学生時代の勉強は、いやでも復習がカリキュラムの中に織り込まれている(注1)ので、知識が定着しやすくなっている。これに対して、大人になって自分で勉強するときには、意識して復習の機会をつくらないと、一回本を読んだだけで「もうわかった。大丈夫」と思い込んでしまいがちになるのだ。
脳の特性(注2)として、目や耳から入った情報をいったん溜めておいて、その中から必要のないと思われる情報を自動的に脳の奥底にしまい込んでしまう。では、どこで、「必要な情報」と「無用な情報」をより分けている(注3)のかというと、同じ情報が繰り返し入ってくるかどうかということである。この間隔は一か月と言われており、すなわち、一か月の間で最低二回繰り返して頭に入れることで、「必要な情報」だと脳が認識し(注4)、知識が定着していくのである。逆にいえば、一度頭に入れて覚えたつもりでも、一か月の間に繰り返し情報が入ってこなければ、いずれは「無用な情報」として脳がどこかに片付けてしまうのだ。
この結果、いったん覚えたはずの知識が、しばらくすると記憶の中から掻き消えて(注5)しまったようになり、実際に試験をしてみるとまったく思い出せないということが起こる。そこで、「年をとって記憶力が弱くなった」とか、「できていたはずなのに」と落ち込んでしまうけれど、実際には老化のせいでも何でもなく、単に復習をしていないだけだということが多いのだ。
(和田秀樹 『40代からの勉強法ーやる気・集中力をどう高めるか』による)
脳の特性(注2)として、目や耳から入った情報をいったん溜めておいて、その中から必要のないと思われる情報を自動的に脳の奥底にしまい込んでしまう。では、どこで、「必要な情報」と「無用な情報」をより分けている(注3)のかというと、同じ情報が繰り返し入ってくるかどうかということである。この間隔は一か月と言われており、すなわち、一か月の間で最低二回繰り返して頭に入れることで、「必要な情報」だと脳が認識し(注4)、知識が定着していくのである。逆にいえば、一度頭に入れて覚えたつもりでも、一か月の間に繰り返し情報が入ってこなければ、いずれは「無用な情報」として脳がどこかに片付けてしまうのだ。
この結果、いったん覚えたはずの知識が、しばらくすると記憶の中から掻き消えて(注5)しまったようになり、実際に試験をしてみるとまったく思い出せないということが起こる。そこで、「年をとって記憶力が弱くなった」とか、「できていたはずなのに」と落ち込んでしまうけれど、実際には老化のせいでも何でもなく、単に復習をしていないだけだということが多いのだ。
(和田秀樹 『40代からの勉強法ーやる気・集中力をどう高めるか』による)
(注1) 織り込まれる: ここでは、入っている
(注2) 特性: ここでは、特徴的な働き
(注3) より分ける: ここでは、分類する
(注4) 認識する: ここでは、判断する
(注5) 掻き消える: なくなる
問66:
筆者によると、学生時代のほうが知識が定着しやすいのはなぜか。
大人より記憶力が優れているから
|
大人と比べて「わかった」という思い込みをしないから
|
学校では一度学んだことを繰り返し勉強するから
|
学校では覚えたほうがいい知識だけが教えられているから
|
問67:
筆者によると、一か月以内にどうすれば知識が定着していくか。
得た情報をすでに持っている情報と関連づける。
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得た情報をもう一度思い出して整理する。
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得た情報と関係のある情報を繰り返し頭に入れる。
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得た情報と同じ情報をもう一度頭に入れる。
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問68:
筆者の考えに合うのはどれか。
大人が勉強する場合には、意識して復習を取り入れることが大切だ。
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大人が知識を習得するには、学生時代より多く復習しなければならない。
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復習を習慣にすれば、老化による記憶力のを衰えを防ぐことができる。
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一度忘れてしまった知識でも、復習すれば思い出すことができる。
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問題 12
次のAとBの文章を読んで、後ろの問いに対する答えを最もよいものを一つ 選びなさい。
A
自分の中にある固定観念(注1)、思い込み、価値の枠組みを組み替えたり、転換することはなかなか難しい。特にスポーツ選手は、「始めた以上はやり通せ」ということを常に言われて育っていく。その考え方が染みついて、なかなか疑うことはできない。途中変更することは目標をあきらめることで、いけないことだと思い込んでいる選手も多い。
でも、本当に一つの目標を固く決めつけて死守する(注2)必要が、あるのだろうか。
(中略)
もちろん、真面目に一本の道をつきつめる(注3)ことも大切だろう。でも、どうしてもうまくいかない時には、少し視点をずらしてみたり、大胆(注4)に組み替えたりしてみることも、また大切な方法ではないかと思う。
(為末大 『「遊ぶ」が勝ちー「ホモ・ルーデンス」で、君も跳べ!』による)
B
最近のスポーツ選手に目標をたずねると「世界で活躍したい」という答えが多く返ってくる。世界的な大会やチームで活躍する選手が増えた結果だろう。だが私が指摘したいのは、目標が大きすぎたり遠すぎたりするために、しなければならないことが具体的にイメージできず、途中でやる気を失ってしまう選手が多いことだ。
大きな夢を実現するには、長期間にわたる日々の努力が欠かせない。意欲を持続させるためには、少しずつでも前に進んでいると感じられる達成感が必要だ。目標が大きすぎてするべきことが見えなくなってしまった時には、今の自分に一番必要なことを考えて目標を見直してほしい。
自分の中にある固定観念(注1)、思い込み、価値の枠組みを組み替えたり、転換することはなかなか難しい。特にスポーツ選手は、「始めた以上はやり通せ」ということを常に言われて育っていく。その考え方が染みついて、なかなか疑うことはできない。途中変更することは目標をあきらめることで、いけないことだと思い込んでいる選手も多い。
でも、本当に一つの目標を固く決めつけて死守する(注2)必要が、あるのだろうか。
(中略)
もちろん、真面目に一本の道をつきつめる(注3)ことも大切だろう。でも、どうしてもうまくいかない時には、少し視点をずらしてみたり、大胆(注4)に組み替えたりしてみることも、また大切な方法ではないかと思う。
(為末大 『「遊ぶ」が勝ちー「ホモ・ルーデンス」で、君も跳べ!』による)
B
最近のスポーツ選手に目標をたずねると「世界で活躍したい」という答えが多く返ってくる。世界的な大会やチームで活躍する選手が増えた結果だろう。だが私が指摘したいのは、目標が大きすぎたり遠すぎたりするために、しなければならないことが具体的にイメージできず、途中でやる気を失ってしまう選手が多いことだ。
大きな夢を実現するには、長期間にわたる日々の努力が欠かせない。意欲を持続させるためには、少しずつでも前に進んでいると感じられる達成感が必要だ。目標が大きすぎてするべきことが見えなくなってしまった時には、今の自分に一番必要なことを考えて目標を見直してほしい。
(注1) 固定観念: 簡単には変わらない考え
(注2) 死守する: ここでは、最後まで守る
(注3) つきつめる: 最後までやる
(注4) 大胆に: 思い切って
問69:
スポーツ選手の目標の持ち方について、AとBはどのような場合が多いと述べているか。
AもBも、あいまいの目標を立てる場合が多いと述べている。
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AもBも、一つの目標を目指し続けなければならないと思い込んでいる場合が多くと述べている。
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Aは目標を変えていけないと信じている場合が多いと述べ、Bは大きすぎる目標を立てる場合が多
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Aは目標達成にこだわりすぎている場合が多くと述べ、Bは世界で活躍する選手と同じような目標を
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問70:
AとBが共通し重要だと考えていることは何か。
確実に達成できる目標を立てること
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小さな目標から着実に達成していくこと
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先に勧めなくなった時には目標を修正すること
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うまくいなくても最初の目標をあきらめないこと
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問題 13
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして、最もよいものを1・2・3・4から 一つ 選びなさい。
以下は、自分の仕事として、さまざまな地域の課題に住民とともに取り組んでいる人が書いた文章である。
よく考えてみれば、幼稚園のころから僕はずっとヨソモノ(注1)だったような気がする。親が転勤族だったため、おおむね4年に一度は転校生になる。クラスに馴染んできた(注2)なああ、と思ったころに引っ越しすることになる。幼稚園も小学校も中学校も二つずつ通った。そのたびに転校生としてクラスをヨソモノの視点から観察する。誰がクラスのボス(注3)なのか。誰と仲良くなると仲間に入れてもらいやすいのか。誰と誰は仲が良くて、誰とは仲が悪いのか。そういうことばかり読み取ろうとしていた。自分でも嫌な小学生だと思っていたが、そうやって自分の立ち位置を見つけなければクラスの中に入っていくのが難しかった。
今も①同じことをしているような気がする。集落(注4)へ行っては、誰が権力者(注5)なのか、誰が正しいことをいっているのか、誰の意見を重視されているのか。誰と誰は仲がいいのか。そんなこと読み取ろうとしている。そして、4年ぐらい経ったらその集落からいなくなる。いまでも転校生のような生活である。
そんな少年時代だったから、「出身地はどこですか?」と聞かれるのがつらい。どこも4年間しか住んでいないので、出身地は適当に決めるしかない。出生地(注6)は明確だが、僕の場合は生後2年間しかその場所に住んでいない。もちろん同時の記憶はない。
だから「ふるさと」を持つ人に対する憧れがある。「いつかは地元に戻って働きたいと思っているんだ」 「出身地を元気にしたいと思っています」という言葉を聞くたびに②羨ましくなる。逆に、ふるさとを悪くという言葉を聞くのはつらい。「田舎だから」 「何もないから」 「足を引っ張り合う(注7)」 「新しいことができない」。せっかくふるさとを持っているのに、それは悪くいうのはもったいない。ふるさとはいい場所であって欲しい。だから、その手伝いがしたいと思う。どこまで行ってもヨソモノだが、その立場から少しでもふるさとがいい状態になるように努力したい。どの場所も、たくさんの人にとってのふるさとであり続けるのだから。
(山崎亮 「コニュニティーデザインの時代』による)
よく考えてみれば、幼稚園のころから僕はずっとヨソモノ(注1)だったような気がする。親が転勤族だったため、おおむね4年に一度は転校生になる。クラスに馴染んできた(注2)なああ、と思ったころに引っ越しすることになる。幼稚園も小学校も中学校も二つずつ通った。そのたびに転校生としてクラスをヨソモノの視点から観察する。誰がクラスのボス(注3)なのか。誰と仲良くなると仲間に入れてもらいやすいのか。誰と誰は仲が良くて、誰とは仲が悪いのか。そういうことばかり読み取ろうとしていた。自分でも嫌な小学生だと思っていたが、そうやって自分の立ち位置を見つけなければクラスの中に入っていくのが難しかった。
今も①同じことをしているような気がする。集落(注4)へ行っては、誰が権力者(注5)なのか、誰が正しいことをいっているのか、誰の意見を重視されているのか。誰と誰は仲がいいのか。そんなこと読み取ろうとしている。そして、4年ぐらい経ったらその集落からいなくなる。いまでも転校生のような生活である。
そんな少年時代だったから、「出身地はどこですか?」と聞かれるのがつらい。どこも4年間しか住んでいないので、出身地は適当に決めるしかない。出生地(注6)は明確だが、僕の場合は生後2年間しかその場所に住んでいない。もちろん同時の記憶はない。
だから「ふるさと」を持つ人に対する憧れがある。「いつかは地元に戻って働きたいと思っているんだ」 「出身地を元気にしたいと思っています」という言葉を聞くたびに②羨ましくなる。逆に、ふるさとを悪くという言葉を聞くのはつらい。「田舎だから」 「何もないから」 「足を引っ張り合う(注7)」 「新しいことができない」。せっかくふるさとを持っているのに、それは悪くいうのはもったいない。ふるさとはいい場所であって欲しい。だから、その手伝いがしたいと思う。どこまで行ってもヨソモノだが、その立場から少しでもふるさとがいい状態になるように努力したい。どの場所も、たくさんの人にとってのふるさとであり続けるのだから。
(山崎亮 「コニュニティーデザインの時代』による)
(注1) ヨソモノ: よそから来た人
(注2) 馴染む: 慣れて親しくなる
(注3) ボス: ここでは、力を持った人
(注4) 集落: ここでは、村のようなところ
(注5) 権力者: ここでは、力を持った人
(注6) 出生地: 生まれ場所
(注7) 足を引っ張り合う: 成功するのをじゃまし合う
問71:
①同じこととあるが、集団の中でどのようなことをしているのか。
仲間になれるように努力すること
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仲間に入らないようにすること
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自分と合う人を見つけ出すこと
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人間関係を観察すること
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問72:
②羨ましくなるとあるが、なぜか。
自分のふるさとの記憶はあいまいだから
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自分のふるさとには嫌な思い出しかないから
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自分にはふるさとと呼べる場所がないから
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自分にはふるさとの良さが分からないから
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問73:
筆者の考えに合うのはどれか。
誰にとってもふるさとだと思えるような理想の場所を作りたい。
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みんなが自分自身のふるさとをいい場所だと思えるようにしたい。
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ヨソモノであっても、受け入れてくれるようなふるさとを作りたい。
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ふるさとのない人にも、ふるさとというものの良さを伝えられるようにしたい。
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問題 14
次は、「バーベキュー会場開設のお知らせ」である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ 選びなさい。
問74:
チェさんは、職場の同僚とバーベキューに行くことなった。費用を調べるように頼まれたので、日時と人数などを聞いてメモをした。費用は一人いくらかかるか。
利用料金1000円のみ
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利用料金1200円のみ
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利用料金1000円とバーベキューセット代2000円
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利用料金1200円とバーベキューセット代2000円
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問75:
この施設を利用する際に気をつけなければならないことは、次のうちどれか。
飲み物と調理器具は、各自が持参する。
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10:30から19:00まで利用する場合、2回分の利用料金を払う。
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団体で利用する場合、予約じゃ2か月前にしておく。
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予約と料金の支払いは、利用の前日までに済ませておく。
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バーベキュー会場開設のお知らせ | ||
南の丘公園内で本格的なバーベキューが楽しめます | ||
「開設期間」 | 4月1日 ~ 11月30日 | |
「利用時間」 | ① 10:30~14:30 (4時間) | |
② 15:00~19:00 (4時間) | ||
「利用料金」 | 個人: 1200円 (1名分) | |
・施設および調理器具使用料となります。 | ||
・バーベキューの材料は、各自ご持参いただくか、会場内で下記の<バーベキューセット>をご購入ください。 | ||
・飲み物も自由にお持ち込みいただけます。会場内でも販売しております。 | ||
・利用時間①②を続けて利用される場合、利用料金は2回分必要となります。 | ||
<団体割引> | ||
団体でご利用は割引料金が適用されます。20名以上:1000円(1名分) | ||
<バーベキューセット> | ||
バーベキューに必要な材料がそろったお得なセットです。以下の2種のメニューからいずれかをお選びください。 | ||
ボリュームセット 2000円(1名分):数種類のお肉と野菜がたっぷり | ||
ミックスセット 2400円(1名分):お肉と魚介類の両方が楽しめる | ||
「利用方法」 | ||
・ホームページ、またはお電話で、事前にご予約ください。 | ||
・ご利用日の1か月前から先着順でご予約を受け付けます。団体でご予約のお客様は、2が月前から優先予約が可能です。 | ||
・空きがある場合のみ、当日のご予約も可能です。 | ||
・料金は、ご利用日当日、会場でお支払いください。 | ||
「注意」 | ||
(1)お客様が調理器具を持ち込むことはできません。 | ||
(2)花火やカラオケなど他の利用者や近隣の住民の方への迷惑となる行為は禁止です。 | ||
(3)屋外施設のため、強風などの悪天候により営業を中止する場合があります。 | ||
南の丘公園バーベキュー予約センター | ||
ホームページ: http://www.minaminooka-koen.com/bbq 電話 0558-055-5555 |